登録販売者が教える!湿布の違いと選び方|成分・効き目・におい・タイプまで徹底解説

ryohei
Contents
その湿布、本当に合ってますか?
湿布は、日常生活での肩こり、腰痛、関節痛、打撲、筋肉痛など、さまざまな痛みをやわらげるために活用されています。しかし、いざ薬局に行くと、テープ、パップ、温感、冷感、無香料といった多様な湿布が並び、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
実は湿布には、それぞれの成分・形状・使用感に違いがあり、目的や肌質によって選び方が変わってきます。この記事では、登録販売者の立場から、成分ごとの特徴や強さ、副作用、タイプやにおいまで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

痛みの原因や場所によって、使う湿布も変わるんだよ〜。違いを知っておこう!
湿布の主な成分と特徴
湿布の薬効は主に含有されている成分によって決まります。ここでは、ドラッグストアでよく見かける代表的な5種類の成分について、それぞれの特徴や使用時の注意点を詳しく見ていきましょう。
サリチル酸グリコール・サリチル酸メチル
- 鎮痛力:軽度(★★☆☆☆)
- 年齢制限:比較的緩やかで子どもにも使えるものが多い
- 特徴:血行を促進することで筋肉のこわばりを和らげる。軽い肩こりや筋肉痛向け。
- 副作用:長期間使用でかぶれやすい。肌が弱い方は注意。

これ、ドラッグストアでよく見るけど、意外と軽い痛み向けなんだね!
インドメタシン
- 鎮痛力:中程度(★★★☆☆)
- 年齢制限:15歳以上
- 特徴:NSAIDs成分。炎症を抑える力が強く、関節痛や腰痛に◎
- 副作用:赤み・かゆみが出る場合あり。肌の状態に注意。

腰や肩などの炎症にしっかり効かせたいときに選ばれる成分だね。
フェルビナク
- 鎮痛力:中程度(★★★☆☆)
- 年齢制限:15歳以上
- 特徴:深部まで浸透しやすく、慢性腰痛や関節痛に使われることが多い。
- 副作用:皮膚のかゆみ・かぶれに注意。
ロキソプロフェン
- 鎮痛力:やや強い(★★★★☆)
- 年齢制限:15歳以上
- 特徴:飲み薬のロキソニンで有名な成分。即効性・浸透性がバランスよく使いやすい。
- 副作用:少なめだが、長時間貼りすぎはNG。
ジクロフェナク
- 鎮痛力:強い(★★★★★)
- 年齢制限:15歳以上
- 特徴:非常に強力な消炎鎮痛成分。関節痛・慢性の膝の痛みに最適。
- 副作用:皮膚刺激がやや強め。1日1回を目安に使用。
湿布の形状と使用感の違い
テープ剤
薄くて目立ちにくく、粘着力が強い
- 肌にしっかり密着し、はがれにくい
- 日中の動作でもずれにくい
- 服にひびかず、目立ちにくい
パップ剤
水分が多く、冷感が強い
- 清涼感があり、腫れ・熱感に向く
- 高齢者や肌が弱い人にも使いやすい
- 動くとややはがれやすい
温感・冷感・ノーマルタイプの特徴
温感タイプ
敏感肌には刺激が強いことも
- カプサイシンなどでじんわり温かい
- 冬の冷えや血行不良に◎
冷感タイプ
- メントール配合でひんやり
- 捻挫や打撲などの初期対応に
ノーマルタイプ
においや刺激が少ないタイプ
- 職場や学校でも使いやすい
- 敏感肌や子どもにも◎
においの比較と選び方
- ロキソニンSテープ:におい控えめ
- フェイタスZα:微香性
- サロンパス:メントール系の強い香り

においが気になる方は「無香料」や「微香性」タイプを選びましょう。
成分別のおすすめ商品まとめ
商品名 | 成分 | 鎮痛力 | におい | タイプ |
---|---|---|---|---|
サロンパス | サリチル酸系 | 軽度 | 強め | パップ |
フェイタス5.0 | フェルビナク | 中程度 | 普通 | テープ |
フェイタスZα | ジクロフェナク | 強い | 弱め | テープ |
ボルタレンEX | ジクロフェナク | 強い | 弱め | テープ |
ロキソニンS | ロキソプロフェン | やや強い | 弱め | テープ |
まとめ
- 成分の違い:痛みの種類や強さに合わせて
- タイプの違い:テープは動きやすく、パップは冷却向き
- 使用感の違い:冷感・温感・ノーマルから選択
- におい:使用環境に配慮して選びましょう

湿布は身近で便利なセルフケア用品ですが、正しく選ぶことでより高い効果を得ることができます。自分に合った1枚を見つけて、痛みのない毎日をサポートしていきましょう。
※本記事は医療的アドバイスを目的とするものではありません。症状が改善しない場合は医師や薬剤師にご相談ください。
ABOUT ME