【登録販売者監修】胃もたれ・胃痛・食欲不振…症状別おすすめ市販胃薬4選!タイプで選ぶ簡単ガイド

胃の不調といっても、「もたれる」「痛む」「食欲がない」など、症状はさまざま。
それぞれの症状に合った市販薬を選ぶことが大切です。
この記事では、胃の不調を4タイプに分けて、それぞれにおすすめの市販薬をご紹介します。どのような症状が出たときに、どの薬を選べばよいのか、現役登録販売者の視点からやさしく丁寧に解説していきます。

いろんな種類があってどれが自分にあっているのか分からない…
胃もたれタイプ
- 食後に胃が重く感じる、すっきりしない
- 脂っこいものを食べた後に不快感がある
- げっぷや胃の張りが気になる
おすすめの人
- 食べすぎ・飲みすぎで胃の働きが追いついていない方
- 不規則な食生活やストレスで胃の調子が悪い方
- 加齢などで消化力が落ちていると感じる方
代表的な市販薬:セルベール整胃プレミアム(エスエス製薬)
特徴とポイント:漢方の考えに基づいた成分と消化酵素が組み合わさっており、消化を助けるパンクレアチンや健胃生薬が胃の働きを整えます。慢性的な胃もたれにも対応可能です。

もたれがちな私は、外食の後はコレが手放せません!
胃痛タイプ
- 空腹時や夜中に胃がキリキリと痛む
- 胃の内部がしみるように感じる
- 胃酸が逆流してムカムカすることがある
おすすめの人
- 胃酸過多が原因で痛みが出やすい方
- 空腹時に胃が痛くなることがある方
- 緊張やストレスで胃に違和感を感じやすい方
代表的な市販薬:スクラート胃腸薬(ライオン)
特徴とポイント:主成分「スクラルファート」が胃粘膜を物理的に保護し、傷ついた部分に貼りついて胃酸から守ります。酸を抑えすぎず、自然な防御で痛みをやわらげます。

胃がキリキリするときは、コーティング系がやっぱり安心!
食欲不振タイプ
- 食べたい気持ちが起きない
- 食事をしてもすぐに満腹になる
- 胃が重くて動いていない感じがする
おすすめの人
- 胃腸が弱っていてエネルギーが不足していると感じる方
- ストレスや疲れで食欲が落ちている方
- 高齢者や体力の落ちた方
代表的な市販薬:大正漢方胃腸薬(大正製薬)
特徴とポイント:「六君子湯」をベースとした漢方処方。弱った胃の働きを高め、消化を促進。自然な形で食欲を回復し、体全体を整えます。

なんとなく食欲がない…そんな時の頼れる漢方です!
総合タイプ
- 胃もたれ、胃痛、ムカムカなど複数の症状が出る
- 一つの症状だけではなく全体的に胃の調子が悪い
おすすめの人
- 自分の症状を特定しづらい方
- 家族や旅行用に、万能な常備薬を持っておきたい方
- 軽度な胃腸の不調に幅広く対応したい方
代表的な市販薬:第一三共胃腸薬プラス(第一三共ヘルスケア)
特徴とポイント:健胃剤・制酸剤・消化酵素をバランスよく配合し、多様な胃の不調に対応。とくに「何となく調子が悪い」ときの常備薬としておすすめです。

とりあえず困ったらコレ!一家に一箱は欲しい万能薬です
まとめ
・「胃もたれ」には…セルベールプレミアム
・「胃痛」には…スクラート
・「食欲不振」には…大正漢方胃腸薬
・「総合」タイプには…第一三共胃腸薬プラス
市販の胃薬は種類が多く、選び方に迷うこともありますが、まずは「どんな症状があるか」を冷静に見つめ直すことが第一歩です。タイプごとに適した成分や特徴を知っておけば、自分にぴったりの薬を見つけやすくなります。

胃薬も“使い分け”が大事なんですね!
キャベジンコーワなどの総合胃腸薬も人気ですが、どのタイプかを意識して使うとより効果的です。特に持病がある方や長期間不調が続く方は、医師や薬剤師に相談するのも大切です。
※この内容はあくまで一般的な情報です。実際の使用にあたっては用法・用量を守り、症状が続く場合は医師に相談しましょう。