【要点】成分・効き方・副作用のバランスで選ぶのが正解
- 強い痛みならロキソニンS・イブクイックDX。
- 胃が弱い・高血圧の方はアセトアミノフェン(カロナール系)が無難。
- 生理痛には子宮のけいれんを和らげる成分入りが有利(例:エルペインコーワ)。
- 空腹時の服用・長期連用は避け、添付文書を必読。
頭痛、歯痛、生理痛等の痛みの時にお世話になる薬だね!
解熱鎮痛剤の基本(成分で効き方が違う)
市販の解熱鎮痛剤は主にNSAIDs(ロキソプロフェン・イブプロフェン・アスピリン等)と、アセトアミノフェンに分かれます。炎症を伴う痛みにはNSAIDsが強く、胃へのやさしさや発熱時の全身管理にはアセトアミノフェンが選ばれやすい傾向です。
- ロキソプロフェン:鎮痛力が高く、速効性に定評(例:ロキソニンS)。
- イブプロフェン:頭痛・生理痛にバランス◎(例:イブA、イプクイックDX)。
- アスピリン:歴史ある成分。胃粘膜保護成分配合品を選ぶと負担軽減(例:バファリンA)。
- アセトアミノフェン:胃にやさしく、小児・高齢者・持病がある方にも選択しやすい(例:カロナール系)。
主要6製品の詳解
① イブクイックDX
- 有効成分:イブプロフェン200mg(高含有)+酸化マグネシウム 等
- 特長:胃への負担を抑えつつ、生理痛・頭痛に速さと強さを両立。
- 眠気:なし
- 高血圧:基本可(服用中の薬がある方は医師・薬剤師に相談)
- おすすめ度:★★★★☆
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② イブA
- 有効成分:イブプロフェン150mg+アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)
- 特長:頭痛・生理痛にバランス良く対応。鎮静成分により稀に眠気。
- 眠気:あり得る(運転時は注意)
- 高血圧:基本可
- おすすめ度:★★★☆☆
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③ バファリンA
- 有効成分:アスピリン+乾燥水酸化アルミニウムゲル(胃粘膜保護)
- 特長:定番の一品。胃の負担を考えた設計で常備薬に向く。
- 眠気:なし
- 高血圧:基本可
- おすすめ度:★★★☆☆
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④ バファリンプレミアムDX
- 有効成分:イブプロフェン+アスピリン 等
- 特長:二つの鎮痛成分で速さと力強さ。強めの頭痛・歯痛にも。
- 眠気:なし
- 高血圧:状況により注意(服用薬との相互作用を確認)
- おすすめ度:★★★★☆
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⑤ ロキソニンS
- 有効成分:ロキソプロフェンNa
- 特長:市販トップクラスの鎮痛力と速効性。空腹時は避ける。
- 眠気:なし
- 高血圧:基本可
- おすすめ度:★★★★★
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⑥ カロナール(※一般用は「タイレノールA」等の同成分品)
- 有効成分:アセトアミノフェン
- 特長:胃への負担が少なく、小児・高齢者・妊娠中の方にも選択されやすい。
- 眠気:なし
- 高血圧:使用可(個別の薬との併用は確認)
- おすすめ度:★★★★☆
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お子様が飲めるお薬やつらい生理痛にオススメもあるよ!
エルペインコーワ(生理痛特化)
イブプロフェン+ブチルスコポラミンで、炎症と子宮のけいれんの双方にアプローチ。
下腹部の鈍痛・張り感を伴う生理痛に。
イブAEX(生理痛/頭痛に)
イブプロフェン200mg配合。生理痛に立ち上がりの速さを重視する方に。
バファリンルナJ(小児用)
小学生から使えるアセトアミノフェン製剤。眠気なし、やさしい効き目。
成分・強さ・眠気・高血圧の比較表
製品名 | 主成分 | 鎮痛の強さ | 眠気 | 高血圧での使用 | 備考 |
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イブクイックDX | イブプロフェン200mg | 強め | なし | ○ | 胃負担配慮設計 |
イブA | イブプロフェン150mg+鎮静成分 | 中 | △(稀に) | ○ | 運転前は注意 |
バファリンA | アスピリン+胃粘膜保護 | 中 | なし | ○ | 常備に向く |
バファリンプレミアムDX | イブ+アスピリン | 強い | なし | △(状況により) | 強い痛みに |
ロキソニンS | ロキソプロフェンNa | 強い | なし | ○ | 空腹時は避ける |
カロナール(同成分) | アセトアミノフェン | 中(やさしめ) | なし | ◎ | 小児・高齢者も選択可 |
使用シーン別おすすめ
- 仕事中の頭痛・肩こり:ロキソニンS/イプクイックDX(眠気なし・速効性)
- 胃が弱い・高血圧:カロナール(アセトアミノフェン)
- 強い頭痛・歯痛:ロキソニンS/バファリンプレミアムDX
- 生理痛が重い:エルペインコーワ/イブAEX
- お子様の発熱:バファリンルナJ(対象年齢・用量厳守)
迷ったらこの選び方(簡易フローチャート)
- 胃が弱い/持病がある → カロナール(同成分)
- とにかく早く強く効かせたい → ロキソニンS or イブクイックDX
- 生理痛中心 → エルペインコーワ or イブAEX
- 常備薬のベーシック → バファリンA
まとめ
解熱鎮痛剤は「成分×体質×症状」の相性で選ぶのがコツ。空腹時の服用や長期連用は避け、疑問があれば薬剤師に相談しましょう。目的に合った商品を常備しておくと、いざという時に頼りになります。
※本記事は大手ドラッグストア現役店長(登録販売者)の店頭経験に基づく一般的な解説です。具体的な効果を断定する表現は避け、製品表示・添付文書に沿ってご使用ください。持病・服用中の薬がある場合は事前に医師・薬剤師にご相談ください。
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ドラッグストア店長・登録販売者として、毎日たくさんの商品と向き合っています。このブログでは、医薬品・化粧品・日用品などの中から「あなたにぴったり」のアイテムをご案内。気になるモノを安心して選ぶお手伝いが出来たら嬉しいです。