花粉症の飲み薬を徹底比較|アレグラ・アレジオン・タリオン・クラリチンの違いと選び方
花粉の季節になると、くしゃみや鼻水が止まらず、朝からつらい。 薬を買おうと思ってドラッグストアに行っても、棚の前で止まってしまう――。
アレジオン、アレグラ、タリオン、クラリチン。 どれも「花粉症の薬」として並んでいますが、成分も、向いている人も少しずつ違います。
このページでは、市販の花粉症の飲み薬を、 成分・眠気の出やすさ・服用回数・症状別の向きという視点で整理します。

「どれが一番強いか」ではなく、 あなたの生活と症状に合うかを基準に選べるようになることを目的にします。
花粉症はなぜ起きる?どんな症状が出る?
花粉症は、体の免疫が花粉を「異物」と判断し、 ヒスタミンなどの物質を放出することで起こります。
その結果、次のような症状が出やすくなります。
- 連発するくしゃみ
- 水のように出続ける鼻水
- 鼻づまり(息がしにくい、眠りが浅い)
- 目のかゆみ・涙目
- のどの違和感、だるさ

とくに多いのが「鼻水」と「くしゃみ」。 ここにアプローチするのが、抗ヒスタミン薬です。

花粉症の飲み薬で“できること”と“限界”
できること
- くしゃみ・鼻水を起こす反応を抑える
- 日中の不快感を軽くする
- 生活のパフォーマンスを守る
期待しすぎない方がいいこと
- 重い鼻づまりは、飲み薬だけでは物足りないことがある
- 花粉症そのものを「治す」薬ではない
- 効き方や眠気の出方は個人差が大きい

鼻づまりが強い人は、 飲み薬に点鼻薬を組み合わせた方が楽になるケースも多くあります。

「抗アレルギー薬」と「配合鼻炎薬」の違い
市販の鼻炎薬は、大きく2タイプに分かれます。
① 抗アレルギー薬(第二世代抗ヒスタミン薬)
- アレグラ / クラリチン / タリオン / アレジオン など
- 花粉によるアレルギー反応を抑える
- 日中に使いやすい設計のものが多い
② 配合鼻炎薬
- コンタック600プラス など
- 複数の成分を組み合わせて症状に対応
- 手応えはあるが、注意点も増える
この記事の中心は①の抗アレルギー薬です。 ②は最後に、注意点込みで整理します。
まず結論:タイプ別の考え方
- 眠気が困る(運転・仕事) → アレグラ / クラリチン
- 1日1回で続けたい → クラリチン / アレジオン
- 他の薬が合わなかった → タリオンも候補
- 水っぽい鼻水が止まらない → 小青竜湯という別ルート
- 鼻づまりが強い → 点鼻併用、または配合薬を慎重に検討
ここから、商品ごとに詳しく見ていきます。
アレグラ(フェキソフェナジン)
成分と特徴
- 有効成分:フェキソフェナジン塩酸塩
- 分類:第二世代抗ヒスタミン薬
- 服用回数:1日2回が中心(製品表示で確認)

アレグラは「眠くなりにくい設計」で知られている薬です。 日中に仕事や運転がある人に選ばれやすいタイプです。
向いている人
- 運転や接客、集中作業がある
- 眠気をできるだけ避けたい
- 日中の使いやすさを重視したい
症状との相性
- くしゃみ・鼻水:しっかりカバー
- 鼻づまり:体質によっては物足りないことも
眠気が出にくいとされる薬でも、体質によっては眠くなる人がいます。 初回は休日や夜など、様子を見られるタイミングで始めると安心です。
クラリチン(ロラタジン)
成分と特徴
- 有効成分:ロラタジン
- 分類:第二世代抗ヒスタミン薬
- 服用回数:1日1回が中心(製品表示で確認)

クラリチンも、眠気が出にくい設計の薬として知られています。 さらに「1日1回」で済むため、飲み忘れが心配な人にも向いています。
向いている人
- 眠気が不安
- 1日1回で続けたい
- 薬を習慣にするのが苦手
症状との相性
- くしゃみ・鼻水:中心にカバー
- 鼻づまり:強い場合は追加対策が必要なことも
「眠くなりにくい」と言われるタイプでも、 初回は運転前を避けるなど、慎重に使い始めるのが安心です。
タリオン(ベポタスチン)
成分と特徴
- 有効成分:ベポタスチンベシル酸塩
- 分類:第二世代抗ヒスタミン薬
- 服用回数:1日2回が中心(製品表示で確認)

タリオンは、「他の薬は合わなかったけれど、これはしっくり来た」という声が出やすいタイプです。 アレグラやクラリチンと比べると、体感に個人差が出やすく、“相性”がはっきり分かれるのが特徴です。
向いている人
- これまでの花粉症薬が合わなかった経験がある
- 1日2回でも問題なく続けられる
- 自分に合う1本を探したい
症状との相性
- くしゃみ・鼻水:中心にカバー
- 鼻づまり:強い場合は追加対策が必要なことも
眠気の出方は体質差があります。 日中の眠気が不安な人は、最初は慎重に様子を見ながら使うと安心です。
アレジオン(エピナスチン)
成分と特徴
- 有効成分:エピナスチン塩酸塩
- 分類:第二世代抗ヒスタミン薬
- 服用回数:1日1回が中心(製品表示で確認)

アレジオンは、ドラッグストアでも病院でも使われる“定番”の一つ。 「何を選べばいいかわからない」状態から、まず一歩踏み出しやすい薬です。
向いている人
- 1日1回で済ませたい
- 実績のある定番から始めたい
- 毎年花粉症に悩まされている
症状との相性
- くしゃみ・鼻水:中心にカバー
- 鼻づまり:強い場合は追加対策が必要なことも
アレジオンは体質によって眠気が出やすい人もいます。 運転がある人は、初回は特に注意し、眠気が出るようなら別の選択肢に切り替えるのが安全です。
眠気が気になる人向け:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

「抗ヒスタミン薬だと眠くなってしまう」「体質的に合わない」。 そんな人が、相談の中で検討することがあるのが小青竜湯です。
特徴
- 漢方製剤
- 水っぽい鼻水・くしゃみが多いタイプに使われることがある
- 眠気が問題になりにくいケースもある(個人差)
向いている人
- 抗ヒスタミン薬で眠気がつらい
- 水のような鼻水が止まらない
- 漢方が体質的に合うことが多い
漢方でも、副作用や相性はあります。 持病がある人、治療中の人、妊娠・授乳中の人は、自己判断せず相談してください。
最後に:コンタック600プラスの位置づけ

コンタック600プラスは、抗アレルギー薬とは性格が異なる配合鼻炎薬です。 鼻づまりが強いときに「効き目」を求める人が手に取ることがあります。
- 複数成分で症状に対応
- 鼻づまりに寄せた設計
- 注意点が増えやすい
最新の製品では、1日3回・1回1錠といった用法のものもあります。 必ず購入した製品の表示を確認してください。
配合薬は、他の風邪薬・鼻炎薬と成分が重なりやすいため、 自己判断での併用は避け、持病や服薬中の人は必ず相談してください。
比較表:主要な選択肢を一望
| 商品 | 成分 | 眠気の傾向 | 服用回数 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| アレグラ | フェキソフェナジン | 出にくい設計(個人差) | 1日2回 | 運転・仕事がある |
| クラリチン | ロラタジン | 出にくい設計(個人差) | 1日1回 | 眠気が不安、続けたい |
| タリオン | ベポタスチン | 体質差あり | 1日2回 | 相性を試したい |
| アレジオン | エピナスチン | 体質差あり | 1日1回 | 定番から始めたい |
| 小青竜湯 | 漢方 | 眠気が問題になりにくい場合も | 製品ごと | 鼻水型・眠気が不安 |

YES/NOで選ぶ:あなたに合う薬の方向
- 眠気をできるだけ避けたい → アレグラ / クラリチン
- 1日1回で続けたい → クラリチン / アレジオン
- 他の薬が合わなかった → タリオン
- 水っぽい鼻水+眠気が困る → 小青竜湯
- 鼻づまりが本当に強い → 点鼻併用、または相談のうえ配合薬
まとめ
花粉症の飲み薬は、「どれが一番強いか」よりも、 あなたの生活と症状に合うかで満足度が決まります。
- 眠気が困る人は、まず日中に使いやすいタイプから
- 続けにくい薬は、どんなに評判が良くても合いません
- 鼻づまりが強いときは、飲み薬だけに頼らない

自分に合う形が見つかると、その年の春はかなり楽になります。 迷ったときは、症状をそのまま伝えて相談するのが、いちばんの近道です。

